アシモの先に見える近未来

 202010月、都内に出かけることがあり、以前から行ってみたかったお台場の「日本科学未来館」を訪れてみました。そこで印象深かったのが、二足歩行ロボット「アシモ」の実演です。なめらかな関節の動きや、力強く自然な歩行姿勢は想像以上でした。そしてさらに、走ったりボールを蹴ったり…。ここまで進化していたのかと驚くと同時に、小柄で親しみやすいデザインも相まって何だか親近感を覚えるます。まるで、友達のような、子どものような…。プログラムされた機械にもかかわらず、人間に対する感情に似たようなものが芽生えた自分に、正直驚きを禁じえませんでした。

 また、最近買ってみたAIスピーカー「アマゾンエコー」でも、似たような経験をしています。様々に呼びかけに自然に答えてくれ、人と話しているかのような錯覚を覚える時もあるこのスピーカーにも、「アシモ」で感じた親近感、愛着の気持ちが同じようにわいてきたのです。

 昔流行った犬型ロボット「アイボ」では、壊れた個体を供養するお葬式が開かれたとも。もはや単なる機械ではなく、家族の一員のような存在だったのでしょう。

 一昔前には、「マトリックス」や「ターミネーター」などAIやロボットが人間に反乱を起こす、人間を支配するというSF映画がありましたが、現実の世界、これからの世の中は、人とロボットが共存し共栄する社会が発展していくのだろう、そんな明るい未来がアシモを通じ少し垣間見えました。

 

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